パレルモとモンレアーレ(日帰り)



パレルモの町をガイドと一緒に歩きます。パレルモのアラブ・ノルマン系の世界遺産、カテドラーレ、市場と噴水を見て回ります。昼食は自由行動です。午後からはペッレグリーノ山の中にある聖ロサリアの聖城やパレルモのカタコンベを訪れます

パレルモについて

 

パレルモはシチリア島最大の都市にしてシチリア州の州都です。独自の国際色豊かな文化を生み出した中世シチリア王国の古都でした。パレルモの基礎はフェニキア人によって築かれて、第一次ポエニ戦争(紀元前264年~241年)でローマの手に落ちました。965年にはシチリア全島がイスラムの支配下となりました。イスラム王朝の首都はパレルモに移され、この町には絢爛たるイスラム文化が花開きました。キリスト教徒とユダヤ教徒が共存して中世ヨーロッパには見られない繁栄を極めました。11世紀に南イタリアに到来したノルマン人がイスラム支配下のシチリアに侵略し、1060年にはパレルモ、1091年にはシチリア全島が陥落しました。ノルマン・シチリア王国(オートヴィル朝)の都もパレルモに置かれ、フランス文化とイスラム文化が融合した独自の都市文化が形成されました。やがてシチリア王国の支配権は神聖ローマ帝国のホーエンシュタウフェン家に渡り、アラビア語も堪能な異色の皇帝フェデリーコ2世が生まれました。これらの歴史が物語るように、アラブ風のクーポラ、豪華なバロック様式の教会、アール・ヌーヴォー風の建物など様々な文化が入り混じっています。パレルモは公園も多く、椰子の木は勿論のこと、巨大なガジュマルの木やカポックの木など、亜熱帯地方でしか見られない植物にも出会えます。日本人がイメージするヨーロッパとは、良い意味でも悪い意味でも少し違う、独特な雰囲気を持つ街です。『ゴッドファーザー』の撮影地で、ヨーロッパでも有数のオペラ劇場の人気の観光名所のマッシモ劇場もあります。

モンレアーレについ

 

パレルモは背後を山で囲まれ、その後背地は黄金の盆地という意味のコンカ・ドーロと呼ばれています。コンカ・ドーロにモンレアーレがあります。モンレアーレの代表的な建物は、2015年にパレルモの建造物群などとともに世界遺産リストに登録された大聖堂です。モンレアーレ大聖堂は、1174年にグリエルモ2世の命により被昇天の聖母に捧げる教会として着工、1182年に完成しました。1184年にルキウス3世が出した教皇勅書によって首都大司教管区に昇格しました。建設された当時は大規模な司教宮と修道院があり、12の塔を備えた巨大な壁に取り囲まれていました。現在は遺構として塔の一部がわずかに残っていますが、多くの建造物は再建されたものです。しかし1200年頃に完成したと見られる僧房や食堂、回廊は大部分が建設当時ものです。教会の平面配置は正教会建築とカトリック教会建築の折衷です。教会内部のガラスモザイクは総面積6,500平方メートルにも及ぶ大規模なものです。教会内部は背が高い大理石の腰羽目を除き、アーチの下面を含めたすべての面が金地の鮮やかな色のモザイク画で細やかに彩られています。モザイク画は四方に枠をもち、縦横に配置されています。内陣には各段で異なる題材や人物を表す5つのモザイク画があります。

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